記事紹介2022年05月06日

都心Aクラスビル、空室率は3%台前半で推移

三幸エステート(株)は2日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2022年第1四半期(1~3月)版)を公表した。

東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、1フロア面積300坪以上、築年数15年以内)の1坪当たり賃料は、2万9,185円(前期比1,511円下落)と3期連続で下落、14年第2四半期以来で3万円を割り込んだ。空室率は3.3%(同0.1ポイント上昇)と反転上昇。新規供給が比較的低水準に留まっていることから、3%台前半の小幅な動きが続いている。

Bクラスビル(1フロア面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)は、1万9,726円(同462円下落)。小幅な動きが続くが、2万円台を下回るのは17年第4四半期以来となる。空室率は4.6%(同0.3ポイント上昇)と反転上昇。新築ビルが複数竣工したことに加え、オフィス戦略の見直しに伴い生じた募集床が現空となり、空室率を押し上げた。

Cクラスビル(1フロア面積100坪以上200坪未満、築年数制限なし)は、1万7,438円(同323円上昇)と2期連続の上昇。空室率は4.5%(同0.4ポイント上昇)と8期連続の上昇となった。複数の新築ビルが空室を抱えて竣工したことや、新築ビルに移転したテナントの二次空室が現空となったこと等が影響した。

(不動産流通研究所より引用)

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